ディワリ(ディーパバリ)とマレーシアで3番目に大きい民族
マレーシアで3番目に大きなグループ。
ETA事務局です。
今日はマレーシアにおいて、マレー人と中国人に次いでマレーシアで3番目に大きなグループを紹介します。マレーシアの人口の7%を構成するインド人、またはインド系マレーシア人です。ほとんどはイギリス領マラヤの植民地時代にインドからマレーシアに移住した人々の子孫です。多くはタミル人であり、少数のマラヤーリ人、テルグ人、シーク教徒などがいます。
マレーシアのインド人もディーパバリ(ディワリ)を祝います。
ディワリ(Diwali)、またはディーパバリ(Deepavali)は、インドで最大かつ最も重要な年末年始の祝日です。この祭りの名前は、家の外に光をともすオイルランプ(Deepa)の列(avali)に由来しており、これは精神的な暗闇から守る内なる光の象徴です。 (参照1.1)ディワリはマレーシアのヒンドゥー教徒にとって主要な祝日であり、他の宗教の人々を家に招き、彼らにとって一年で最も重要な日をどのように祝うかを知ってもらう機会でもあります。マレーシアの光の祭典は、地元のヒンドゥー教徒にとっての宗教的な行事であると同時に、観光客にとっても学習体験となることは間違いありません。
ディワリの古代の伝説。
ディワリの背景となった伝説的な物語がいくつかあります。
ラーマが14年間の追放の後に王位を取り戻すために戻った時の物語では、その夜は非常に暗かったので、町の人々はすべての家でオイルランプに灯をともし、彼が王位に就くときの道を照らした、と語られています。
ディワリを、ヒンドゥー教の繁栄の女神であるラクシュミを称える時だと考える人たちもいます。家にオイルランプを灯すことで、ラクシュミが家を見つけて、ご加護を得られるのです。いずれにせよ、ディーパバリの期間中に家や企業を照らすランプが、「光の祭典」としても知られている理由であり、この祭典は、暗闇(悪)に対する光(善)の勝利を象徴しています。
ディワリシーズンにマレーシアで訪れるべき観光スポット
マレーシアのリトルインディアとして人気のエリアが二か所あり、ディワリの時期には光や祝いの装飾に彩られた街並みを見ることができます。
- ブリックフィールド
- クアラルンプールの主要鉄道駅KLセントラルから歩いて行けます。
- トゥンク・アブドゥル・ラーマン通り
- 通りに沿って施されたディワリのカラフルな装飾を見たり、賑わうお祭りムードを楽しめます。
「リトルインディア」地区を訪れるだけでなく、マレーシアにある有名なヒンドゥー寺院を訪れるのもよいでしょう。ヒンドゥー教徒とヒンドゥー文化は、英国の植民地時代以降何世紀にもわたってマレーシアに存在しており、マレーシアで見られる古代寺院がたくさんあります。 2006年、いくつかの市役所がヒンドゥー寺院を取り壊しました。ヒンドゥー教徒からは迫害ともみなされましたが、マレーシア政府はそれらの寺が「不法占有」であり、違法だったためだと主張しました。
- Batu Caves
セランゴール州にある洞窟で、洞窟の中にはさまざまなヒンドゥー寺院が建てられています。ここが最も有名な寺院といえるでしょう。 - Sri Maha Kaliamman Temple
クアラルンプールのダウンタウン、バトゥ川の近くにあるとても豪華でカラフルなヒンドゥー寺院です。寺院の中には驚くほどの数の彫刻や絵が見られます。 - Arulmigu Sri Rajakaliamman Glass Temple
完全にガラスで覆われており、マレーシアの最南端の州であるジョホールにあります。
マレーシアでのディワリのお祝い
1日目:インド系の家族は、幸運がくるように、家を掃除し、金や台所用品を購入します。
2日目:ランプで家を飾り、色のついた粉や砂を使って床にランゴーリーと呼ばれる模様を描きます。
3日目:この日がディワリで最も重要な日で、家族が集まってラクシュミプージャと言われる礼拝に行き、ラクシュミ女神に祈りを捧げます。その後、ごちそうを食べ、花火を打ち上げます。
4日目:新年の初日、友人や親戚が互いに訪れ、贈り物を送ったりお祝いの言葉を交わします。
5日目:兄弟は結婚した姉妹を訪ね、一緒にお祭りの食事を楽しみます。
いかがでしたか?
引き続きマレーシアの情報を皆さんにお届けして参ります。
お楽しみに!
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ノンハラル
こんにちは、ETA事務局です。
この前ニュースを見ていたら、デリバリーサービスの配達員が、あきらかにハラムなもの(豚やアルコールなど、イスラム教で許されないもの)を配達することに苦しんでいるという問題が取り上げられていました。
イスラム教で許されるものをHalal、許されないものをHaramと言います。ハラムというとかなり語調が厳しくなるというのもあってか一般的にハラルでないもの、として、Non-Halalと言われることが多いです。
コロナ渦で一気に需要の増えたデリバリーサービス。
日本に比べ、配達手数料も安く、登録しているお店も多いため、気軽に利用できます。
しかし、マレーシアの配達員の多くはイスラム教徒なので、豚やアルコールの注文が入ると、配達するために、本来触れてはいけないものに触れなくてはならない、万が一配達中にデリバリーバッグの中でこぼれたらそのバッグは使い物にならなくなる、と、多くの配達員を悩ますことになってしまったのです。
マレーシアで生活していると、あらゆるところで、宗教・慣習の違う人たちがお互いに気持ちよく生活できるようにするための工夫、配慮がなされていることに気づきます。
例えば、スーパーではノンハラルコーナーが設けられており、豚肉、豚の入った加工品はこのコーナーにまとめられていて(お店によってはお酒もこちら)、コーナー内の専用レジで支払いを済ませます。
ここはノンムスリムの店員が対応していて、通常のレジでムスリムの店員が豚に触れることのないようにしています。
他にも、共有スペースにおかれた電子レンジや冷蔵庫がハラル用・ノンハラル用でわかれていたり、BBQ施設では豚禁止(または豚専用に自分たちで網持参)だったりしますし、ホテルなどでも利用規約欄にNon-Halalなもの持ち込み禁止、と記載があったりします。
冒頭にあげたデリバリーサービスは、配達員の希望に沿ったオーダーが入るようなシステムにしたり、受けたオーダーがハラムだったら配達をキャンセルしてもよいといった配達員を守る制度を整えているそうです。
このように、問題が生じる度に、両者の権利を尊重しながら制度が整えられていき、またマレーシアの人たちが互いに配慮する習慣がついているからこそ、その制度が受け入れられ、それが“当たり前”になっていくのだと思います。
機会を得てマレーシアで生活している今、マレーシア社会に根付いたこのような良い習慣や考え方を私も取り入れていきたいです。
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MANGLISH
こんにちは、ETA事務局です。
先日ふらっと書店に立ち寄ったら、Manglishの本が目に入り、衝動買いしてしまいました。
まだ読みはじめたばかりですが、時間のある時にぱらぱら読むと面白そうな本です。
マレーシアにいる方は聞いたことがあると思いますが、マレーシア英語=Malaysian Englishを縮めてManglishと言います。
マレーシアはかなり英語が浸透しており、都会に住んでいれば、日常生活において英語のコミュニケーションで困ることはほとんどありません。
実際、都会でビジネスするには英語が主流ですし、マレーシア人同士でも普通に英語で会話してたりします。
さすがに外国人相手にこてこての(?)Manglishを使われることはないかもしれませんが、語尾にはlahがついたり、5pm, can?(5時でいい?)-Can!(いいよー)と英語だと文章でやりとりされるべき会話を単語一つで完結させたり、という程度ならよく耳にします。
これが、マレーシア人同士が話している時や、外国人であってもある程度気心が知れた間柄になると、ちょこちょこ意味の分からない単語をはさんでいて一気に理解できなくなった、ということはありませんか。
日常的にマレー語・広東語・福建語(私は知らないですが、もしかしたらタミル語も)をごちゃまぜにしながら話しているので、英語を話していてもみんながわかるだろうメジャーな単語なら他言語の単語でも自然と混ぜて話すのです。
多民族国家のマレーシアがよく反映されているなと思いますし、第二言語の英語を話す時にもこのニュアンスは英語じゃ伝わらない、という単語こそ英語の中にも混ぜちゃいたくなるんだろうと思うと、その単語はわかるようになりたいなと思います。
Manglishは英語の資格や試験対策には役に立ちませんが、わかるようになるともっとマレーシアに愛着が湧いてきますし、こちらが話せるとマレーシアの人たちとの距離もぐっと近くなります。
よければ皆さんもぜひトライしてみてください。
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ETA HOLDINGS代表菊田のこれまでの道のり~Part1~
こんにちは、ETA事務局です。
今日は弊社の代表、菊田靖のこれまでの道のりを紹介します。
ETA Holdingsはマレーシアのラブアンにある幅広い事業を扱うコンサルティング会社です。
元々、代表である菊田は音楽関係の専門家であり、東京藝術大学音楽学部を卒業後、最初に入社したのはソニーミュージックエンタテインメント(当時のCBSソニーレコード)。
最初の配属先はソニークラシカル・レーベルでした。
写真は1990年入社一年目に撮ったものです。
90年代の典型的なレコード会社のデスク風景です。
とにかくものであふれていました。
この当時は、まだオフィスにPCはありませんでした。
1992年の夏には初めての海外出張で、レコーディング・プロデューサーとしてドイツへ行き、ベルリンのフォルハーモニーザールでベルリンフィルのメンバーとレコーディングを行いました。
ベルリンの壁崩壊が1989年ですので、その3年後です。
旧東ベルリン市街地に行くと、まだ、トラバント(旧東ドイツの国産車)が走っていました。
世界中に素晴らしいオーケストラは数多くありますが、ベルリンフィルはその最高峰。
音楽を勉強していた菊田にとって、ベルリンフィルのサウンドをコンサートホールやCDで聴くのではなく、レコーディングを通してベルリンフィルのメンバー達と共に作品を作っていく感覚は忘れがたい経験になったようです。
この最初の海外出張の経験が、この後の彼の海外でのビジネスキャリア形成に大きく影響したに違いありません。
ソニークラシカル・レーベルの後に、人事異動により、東京第一営業所へ着任しました。
写真は1996年の正月、仕事始めの朝に営業所での一枚です。
当時のレコード会社にとって、大晦日のレコード大賞、紅白歌合戦後を経た、年明け最初の営業所周りは大切なイベントです。
レコード会社の営業所勤務の女性社員は、振袖を着て挨拶回りをしていました。
菊田の担当は石丸電気、新星堂、山野楽器他、写真のチームで各店長、担当のスタッフに挨拶を行います。
今回は20代の頃のソニーミュージック時代を振り返って駆け足でご紹介しました。
この後、ソニーに出向、転籍しアメリカへ駐在。
その後、転職して全く違う分野に飛び込んだり、と様々な経験を経てETA Holdings設立へと向かうのですが、それはまた次の機会に。
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独立記念日とマレーシア・デイ
こんにちは、ETA事務局です。
明後日、9月16日はMalaysia Dayです。
ついこの前独立記念日があって、次はMalaysia Day、いったいマレーシア・デイって何?と思っている方も多いと思います。なので今日はこの二つの祝日について。
独立記念日は、1957年8月31日、マラヤ連邦がイギリスから独立した記念日です。当時はマレー半島の11州だけでしたが、1963年9月16日にシンガポール(1965年にマレーシアから独立)、サバ州、サラワク州が加わってマレーシア連邦が結成されました。今の国旗が使われるようになったのも1963年から。マレーシア国旗はJalur Gemilang(栄光の縞模様)といって13州と連邦直轄領をあわせた14本の線が描かれているのですが、マラヤ連邦独立時は11州を描いた11本しかありませんでした。また星の角の数も11から14に増えました。よく見ないと気づきませんが、歴史を知ると国旗に込められた意味が伝わってきて面白いですね。
そして、今のマレーシアとなった日を祝う、このマレーシア・デイ、実は第6代首相のナジブ・ラザクの時に決まり、祝日となったのは2010年からです。
7月になると、その年の独立記念日・マレーシア・デイに向けたテーマとロゴが発表されます。
今年は昨年と同じテーマでMalaysia Prihatin。Prihatinとはマレー語で関心を持つ、気にかける、という意味です。コロナ渦で大変な今、周りの人を気遣い、国民が団結して、コロナと闘おう、政府も国民の生活を最優先に考える、という意味が込められています。
8月が近づくと街のあらゆるところで国旗が掲げられ、セールやプロモーションが始まり、独立記念日前に映画館や劇場を訪れると上映前に観客が起立して国歌斉唱し、国全体がお祝いムードになります。
例年であれば、独立記念日前夜にはKLCCでカウントダウンの花火があがり、当日朝には独立広場(近年はプトラジャヤ)でパレードが見られます。マレーシア・デイはサバ州とサラワク州が交代で盛大なセレモニーを開催し、大勢の人が訪れます。今年のホストはサバ州で、サバ・インターナショナル・コンベンション・センター(SICC)で行われますが、コロナの影響でSOPに従いシンプルな式典となるようです。
マレー半島がマラヤ連邦として独立した独立記念日と、東マレーシアも含めて『マレーシア』となったマレーシア・デイ、どちらも大切な祝日です。今年はテレビを通してしか見られませんが、来年、例年通りの式典や催し物が戻ってきたら積極的に行ってみたいと思います。
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マレーシアのワクチン事情
こんにちは、ETA事務局です。
ついにマレーシアのワクチン接種完了率が成人人口の70%、弊社の事務所のあるラブアンでは100%に達しましたので、今日は私が知っている範囲で、マレーシアのワクチン事情をお伝えします。
マレーシアでは2021年2月末にワクチンプログラムが開始しました。マレーシア在住の18歳以上の人は外国人であっても、たとえ正式な身分証明書がない人であっても、全員がワクチンを無料で受けることができます。
開始時に承認されていたワクチンはファイザー、アストラゼネカ、シノバックの3種類。後にジョンソン&ジョンソン、カンシノ、シノファーム、モデルナも承認されました。
まずは医療従事者、続いて重症化リスクの高い高齢者や障害・疾患のある人、そして18歳以上の成人、の3段階にわけて行われてきました。第3段階に入る6月には大規模接種会場を次々にオープン、7月頭に1日の接種回数30万をこえたと思ったら同月末には50万回を超すようになり、世界でも最高レベルのスピードでワクチンプログラムを進めてきました。
首都圏クランバレーでは7月までに登録者のほとんどに接種予約を割り振り、8月2日からはウォークイン接種を開始し、オンライン登録できない人や登録したのに予約通知が来ない人もこの制度で接種する機会を得ました。こうして首都圏では、成人の9割が接種を終え、8月下旬には27の大規模接種会場を閉鎖、9月15日にはウォークイン接種も終了(外国人は8月22日をもって既に終了)します。16日以降は今後発表されるいくつかの医療機関で接種することができます。
州によって接種状況に多少差があるものの、9月末を見込んでいた国全体の成人人口8割接種完了は、近々達成しそうな見込みです。
接種が進んでいるサラワク州では昨日、12歳から17歳(15歳以下は疾患がある者に限る。健康な12~15歳は9月末接種開始予定)の若者への接種を開始しました。学校が再開する10月3日までに16歳、17歳の接種完了を目指しています。首都圏やラブアンでも近々接種開始になるそうです。
このようにマレーシア政府はワクチンプログラムにとても積極的に取り組んでいるのですが、ワクチンを受けたくないという人が一定数いるのも事実です。これまでは、ワクチンは個人の意思で受けるものであり、強制ではない、としていましたが、今は事情が少し変わってきています。8月には前首相ムヒディンがワクチン接種の義務化を検討していると述べており、現時点ではまだ義務化されてはないものの、ワクチン未接種だと仕事に支障が出る、という状況が目につくようになってきました。メンテナンス業者はワクチン完了者でないとコンドミニアムに出入りできなかったり、工場や飲食店の稼働率が従業員のワクチン接種者率に応じて決められていたり、本日から活動が認められたクリエイティブ産業で働く人もワクチン接種完了者のみを対象としています。学校が再開してもワクチン未接種の教師は対面授業からははずされ、生徒と対面しない業務にあたる、との記事も読みました。働けない、長年やりがいをもってあたっていた業務から外れなくてはならない、というのは、未接種なので外食ができない、美容院に行けないというのとは次元が違います。
大多数はワクチン賛成派だという印象を受けますが、そうではない人たちもいる中で、今後の動向が気になります。
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